LDプレーヤPioneer CLD-110の修理

今回はCLD-110の修理をしてみます。もらい物なので直ればラッキー程度で修理します。

 

症状としてはディスク種別を認識するがTOCを読み込まず、再生できない感じです。

レンズに曇り、汚れなどはなく清掃しても読み込みは改善しないため先に進みます。

CLD-110の修理についてはインターネットを検索するとフォーカスゲインのVRを回すと読めるようになるとの情報もありましたが、今回はそれで改善しませんでしたのでより精密に調整を試みます。

 

本機種の調整VR群はディスク再生時は完全にディスクトレーの下に隠れてしまうため、まずはディスクトレーを取り外します。

RsDSC05918写真では既にトレーを取り外した後ですが、写真中央のネジを取り外すことでトレーが本体前面より引き抜けます。

トレーを外すことでディスクを再生しながらの調整が可能になります。再生しながらと言っても今回の場合はディスクを再生してくれませんので、テストモードを利用します。

 

本体前面の方にある基盤のCONT部にTESTと書かれたピンが立っているランドがあります。このピンをGNDとショートさせることでテストモードに入ることができます。GNDはシャーシで結構です。

なお、ショートさせたままですと操作を受け付けませんのでテストモードに入ったらショートは解除します。

RsDSC05913

 

 

テストモードの画面です。

EJECTボタンでディスクのロード、アンロード

<< >>ボタンでレーザピックアップ位置の変更

再生ボタンでディスク再生(もう一度押すとトラッキング ON)

 

数字キーにてアドレス指定なども出来ますが、今回はほとんど上のキーしか使用しませんでした。

 

RsDSC05914

 

 

 

また、調整の為のRF信号はRsDSC05916

このコネクタの左から2番目からとることができます。

 

まずはCDから調整しますので<<キーにて画面表示がS-CDになるまでピックアップを移動し、再生します。

アイパターンを見ながら各種VRの調整を詰めていきます。だんだん音が途切れ途切れに聞こえるようになり、テストモードでは正常にCDの再生ができるようになりました。

 

ところがテストモードを抜けて(再起動)CDを再生しようとしてもやはりTOCを読んでくれないので再生まで行き着きません。また、CD-Rではアイパターンがかなり乱れ全く再生する兆しもありませんでした。

 

 

今回の個体はどうやらピックアップの寿命など何らかの不具合が発生しているようでVR調整だけではどうにもならないようです。レーザー出力調整VRにて出力を上げると改善するかもわかりませんが、まだそれは試していないので後日また報告いたします。

 

それではまた。

 

 

 

CDプレーヤを修理した

さて、せっかくオシロを買ったので何か有効活用してみよう。

そういうわけでCD-Rを読み込まないCDプレーヤを修理してみることにした。オシロなしで調整を試みたが全然だめだったやつだ。

RsDSC05909

 

機種はSONY CDP-203。1986年ごろのプレーヤ。

とりあえずオシロをあててみる。

あてる場所はここ。RFとかかれたランド。ピックアップはRF信号のアイパターンを見ながら調整するらしい。

RsDSC05912

 

GNDはシャーシにつないでおいてランドにプローブをあててみる。なにやら波形が表示されるので、みようみまねでトリガを設定してアイパターンらしきものに見えるようにしてみる。

 

なんとなくアイパターンが表示できたところで、基板に可変抵抗調整用の穴があいているのでそこにドライバーを突っ込んでオシロを見ながら回してみる。

RsDSC05908

 

 

だんだんアイパターンがはっきりしてきた。

ところで、本当はもっとアイパターンを大きく表示したかったのだがどうも大きくしようとすると綺麗に表示されなくなり、自分のオシロ2日目の浅はかな知識ではどうすればよいのかわからなかった。

RsDSC05907

 

 

それはさておき、オシロのおかげでものの数分(オシロにアイパターンを表示するまでの時間を除いて・・・)で調整が完了しCDプレーヤは見事スムーズにCD-RのTOC読み込みから再生までできるようになった。

まずは測定機器の偉大さを認識した次第であった。

中華オシロスコープを買った

オシロスコープに限らず測定機器というのは高価なものでありますが、なにやら最近は中国メーカ製のものが安く出ていてわりとバカにできないというのでオシロスコープを一台購入してみました。

 

とりあえずリサーチしてメーカはATTENのADS1000シリーズに決定。インターネットで購入レビューなどを探るとADS1102CALの購入報告が多い様子。

購入は日本国内の販売店より安く購入できるためAliExpressで買うと決めていました。それでも円安化しているので以前よりはうまみは少ないのです。

さて、購入報告多数のADS1102CALにはメモリ容量が多いADS1102CMLというモデルが存在します。価格差も微妙なところだったので上位機種のADS1102CMLを選択。こちらはメモリ長が2Mptsです。他の仕様は共通らしい。

 

適当に送料と品代の合計が安く、かつ信頼できそうなショップを選び注文。

対応は思った以上に迅速で数度の英語のやりとりだけですぐ発送となりました。数度とはいえ英語がてんでだめだという方はちょっと考えた方がいいかもしれません。

そしてちょうど1週間で到着。EMSで上海からならそんなもんでしよう。

RsDSC05901

 

元箱に黄色いテープがぐるぐる巻き。箱は完全に輸送用という考えなんでしょうか。酷い箱つぶれもなく普通です。

 

そして内容物。穴の開いたビニール袋に乾燥剤と一緒に入っていました。乾燥剤は気休めですかね。マニュアルは中国語ですが付属のCD-ROMに英語マニュアルが入っているそうです。

店のほうで入れ替えてくれたのか、アダプタは日本仕様が付属していました。まぁこれに関してはありふれた3極プラグなのでたいした問題ではありません。

RsDSC05903

 

 

本体。そんなにチャッチイ感じはしません。十分です。

プローブを接続して校正します。調整用のねじ回しも付属していました。

 

RsDSC05905

 

さて、ここで使用感などを報告すべきなのでしょうが、なにせオシロ初心者で右も左もわかりません。比較対象もないので、とりあえずこの機種でなれるしかないのです…

 

今日はここまで。