お久しぶりです。
以前、初代PCエンジンについて記事を書きましたがそれにCD-ROM2を装備したのでそれについて。
CDロムロムは1988年にNECホームエレクトロニクスから発売されたPCエンジンの周辺機器で、コンシューマゲームにおいての光学ドライブ使用は世界初であった。
Huカードでは最も大容量なものでも20MBit(2.5MB)程度であったのに対し、CD-ROM2では使用可能な容量が540MBと大きく増加した。CD-DAにも対応し、いままで本体の内蔵音源に頼っていた効果音やBGMなどの「音」に縛りがなくなったため、ゲームのフルボイス化など表現の幅が大きく広がることとなった。
CD-ROMドライブであるCDR-30は独立したCDプレイヤーとして使用することが可能である。また、同社のパーソナルコンピュータであるPC-8801MCにも装着することも可能。但しPC-8801MC用のCD-ROMドライブとCD-ROM2用のCD-ROMドライブは中身はまったく同じものでありながらも、外装デザインなどに若干の違いが見られる。
CDR-30には改良型としてCD-R30とCD-R30Aが存在する。写真に写っているのは初期型のCDR-30であるが外装に違いはなく、裏面のモデルナンバー以外での判別はできない。
CDR-30はINTERFACEUNIT(IFU-30)を介してPC Engineに接続される。このインターフェースユニットにはSRAMが64KB、ADPCM用DRAMが64KB搭載されているほかに、セーブデータの保存用に2KBのSRAMが用意されている。
PC Engine本体とCD-ROM2アダプタへはインターフェースユニットより電力を供給することができる。DC INはPC EngineやCD-ROM2アダプタと同じ9Vであるが、端子径に互換性はなく専用アダプタが必要である。しかしながら専用アダプタを使用しても必要な電力量を十分に供給できているとはいえず、入手可能ならばより大容量のACアダプタを使用することが好ましい。
CD-ROM SYSTEMを利用するにはPC EngineにCD-ROM SYSTEM CARDを挿入しておく必要がある。このカードには音楽再生機能やセーブデータ管理機能が含まれる。
後にSUPER CD-ROM2およびARCADE CD-ROM2が発表されるが、SUPER CD-ROM2 SYSTEM CARDやアーケードカードを本体に挿入することでバージョンアップができる。
これらのカードにはバッファ用のSRAMが内蔵されている。