現在我が街では駅前通りの拡張工事に向けてアーケードの撤去、建物の後退などが行われている。
長年駅前を見守ってきた「駅前ビル」も今回、姿を消すこととなる。
駅前ビルは3階鉄筋コンクリート(RC)造り。設置されていたアーケードは既に取り外されており、シャッターを下ろす店舗も多い。
石炭輸送の大操車場の活気、蒸気機関車時代の終焉、3代目駅舎の焼失からプレハブ時代。そして現在の複合駅舎まで、ずっと駅前と共にあったこのアーケード街とももうすぐお別れだ。
写真は2条通から。
3条通り周辺はまだアーケードが残っている。
4条通り。ここはかつて国道12号線だった。有数の豪雪地帯であるため、冬期間、天候が悪ければ市街地を通過するのに1時間半以上を要したこともあるという。
角のアーケードは取り外され、隣では新しい建物が建設中である。
時刻は変わって夜。3条通りから西5丁目方面。道路にはレンガが敷き詰められている。
午後10時にもなれば、駅前とはいえ人通りはまばらである。アーケードがなくなったため妙な開放感を覚える。
雨の日や雪の日はアーケードの下に入ると少しほっとした気分だった。
再び駅前ビル。アーケードの柱だけが残ってたっている。対角の歩行者信号機はアーケードの高さに合わせて取り付けられていたため、手がゆうに届くほど低い。
最開発が進む駅前通りだが、果たしてどう化けるのだろうか。
市発行の「岩見沢駅前通り地区 地区計画」には
『JR岩見沢複合駅舎や駅前広場との調和に配慮した良好な景観形成及び地
区全体としての調和を図る』との記載があるが、既に建設された建物を見る限り本当に地区全体の調和がとれているのか少々疑問なところではある。
駅だけが立派でも、駅前が寂しくてはもったいないのだ。
今日はほとんど一日雪が降っていた。駅前アーケードに最後の冬が訪れる。